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My Blog/2012-05-17

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Tag: Fallen Angel~生きるということは毎日がRed Zone~ 5/17Select song by Fallen Angel/king Crimson

Fallen Angel~生きるということは毎日がRed Zone~

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こんばんは。今週末は都合でmonologing出来ないので本日臨時開店です。
大気の状態が不安定なようで急な雷雨が今日は起こっていました。今は沈み行くオレンジが水平線の向こうに吸収されるように流れるさまが時を留めるとてもおおらかに拡がる感じがする時間帯です。

さて、本日は先日来の続きテーマ。アメリカの光と影シリーズ第3弾とでもかっこつけておきましょ~5月に入ってこのテーマを持ち出すと1回ではとてもとても収まらない今回でも収まらないのですが、あまり続けるとテーマが重いので疲れてしまいます。又、私生活を除いて出来るだけ色んな色の話題でmonologingしたいのでとりあえずこのテーマはひとまずここで収めておきましょう。

先日My Blog/2012-05-06ではアメリカの抱える大きな問題として人種間問題を取り上げました。今回はギャング、マフィアについて私の知る限りの血の証をお話しましょ~。
実は私はギャング映画が大好きで特に1930年代禁酒法時代のマフィアとCIAをメインキャストに描かれてるものは良く見ました。

画像の説明

1930年代にヨーロッパから渡ってきた移民の末裔と呼ばれる人々が、今日のアメリカ人口の9割を占めています。この問題も基を辿ればアメリカにたどり着いた移民間の闘争から生まれたもので宗教、移民間の人種問題等深く関わりがあり根深いものです。

先に述べた通り、19世紀世紀末~20世紀の初頭に大規模な移民がヨーロッパから渡ってきました。彼らはこの時期アメリカが軍事産業、自動車産業、流通産業、家電等、飛躍的に発展する為の安価で豊富な労働力となったのです。それら産業の発展と共にヨーロッパの移民の中から発生したギャング団も繁栄して行ったのです。

19世紀に最初にギャングとして形成したのはアイルランド系でその後20世紀に入り新移民のイタリア系(マフィアと呼ばれる)やユダャ系が新たな犯罪組織としてギャンブルや土地の利権などで収益を得るようになります。

マフィアが最も勢力を拡大したのは、シカゴを舞台にアメリカの酒を支配した有名なアル・カポーネやフランク・ネッティが君臨した、禁酒法時代(1920年代~30年代)で、密造酒の製造とその流通販売を支配したことによります。
彼らはfamilyと呼ばれるグループ分けされていて当時からアメリカ政府とも強力な地下シンジケートで繋がり、独占することで繁栄し続けた。
第二次世界大戦でもCIAと共同作業を受け持ち密接な関係となり政府も表とされない案件の処理に彼らの手を借りていた。

近代でもBlood,Crips,Hells Angelsなどのストリートギャングが多く生息する、ニューヨークマンハッタン島は、19世紀末には未踏の地がない位、現在のマンハッタンの景観がほぼ形創られていました。1930年代には34丁目にエンパイアーステートビルが、49丁目にはロックフェラーセンターが建設されています。5番街の57丁目あたりに連立されたのがデパートなどの商業エリアです。

それでは今日はニューヨークを舞台にしたギャング団のいざこざで命を落としていく少年
を通して大都会で生きてゆくことをフイルターに人生観を語っている詩をご紹介します。

画像の説明

Progressive Rockの巨大彗星King crimsonの1974年発表の7th Albumにして第2期のラストアルバムとなった”Red”に収録された“Fallen Angel”をお届けします。
作詞は当時はまだ表舞台にはあまり顔を出さなかったのですが、Crimsonの詩を多く書き下ろしているRichard palmer jamesの渾身の作品。Crimsonの高い演奏力、表現力に素晴らしい精神的な詩を提供したこの人の存在なしにCrimsonはあり得なかったでしょう。

詩の舞台は多くの映画やTVのシーンで皆さんもフィルター越しに瞳の中に照射された画面の残像があるはずです。特に”West-Side Story”という映画やミュージカルではここが舞台とされた、有名なNew York West side地区です。マンハッタンの裏側あたりに位置し、移民が多い街としてWest-side Storyでも対立する他国の移民同士のグループの闘争が描かれていました。
それと同様なSTORY展開で、この詩も作者にとって孤独を和らげてくれた弟は天使のような存在であった。その天使がWest-side地区の裏通りに暮らす少年ギャング団同士の小競り合いであっけなく命を落とし堕落天使として死に行く姿を通して、大都会の裏社会で日常茶飯事のように起きている陰の重たい部分を切り取り写し出しています。

“殺伐とした大都会の片隅で命をかけて生きていくことは人生そのものである。気を抜いたら誰かに、或いは何かにやられてしまうよ。”とでも言いたいのであろうか。
人の死を通して大都会(大国)の冷酷さ人生観を描いた素晴らしくシュールで悲しい詩です。

画像の説明

正確に刻まれるBill Brufordのパーカッション、VocalのJhon Wettonの哀愁味帯びた歌声と重く刻まれるbass Guitar、Robert Frippの緻密に計算されたようで血が流れているような流動性を持ちトーンや流れの強弱のつけ方も見事に咽び泣き宙を舞うようなギターワークと悲しい風の音のように響くメロトロンはRichard palmerの詩と絶妙にマッチして感極まります。3人となり解散となる直前の作品Album“Red”全体の雰囲気をトーンとして表したらDeepでPowerfull,そして物悲しいメランコリックな美が正にレッドゾーンに達している傑作です。
今日の詩は簡潔で短いので原詩も記入しております。それではメランコリックで重く突き刺さるCrimsonの世界をご堪能下さい。

yasushi

Fallen Angel

Written by Richard palmer
訳 詩by yasushi haruno

Tears of joy at the birth of a brother      弟が生まれた時 流れ出た歓喜の涙
Never alone from this time          その時から孤独というものから 開放された
Sixteen years through knife fights and danger 16年間ナイフで命を脅かされる危険な日々だった
Strangely why his life and not mine 不思議なことに狙われたのはどうしてか俺じゃなく弟の命

West side skyline crying 緩やかに天に昇るように写るwest-sideの建物が泣いている
Fallen angel dying       堕落天使が死んでゆく
Risk a life to make a dime  自分の命と引き換えのはした金の為に

Lifetimes spent on the streets of a city    この街の裏通りでの暮らしは
Make us the people we are           俺たちのような“人”を創りあげてしまう
Switchblade stings in one tenth of a moment 飛び出しナイフの刃は1瞬の1/10の速さで襲いかかる
Better get back to the car              車へ戻っておいた方が身の為だと思う

Snow white side streets of cold New York City 白く冷たい雪が降り積り凍てつくNewYorkの裏通り
Stained with his blood it all went wrong  彼の血は全てを悪い色(方向)に染めていった
Sick and tired blue wicked and wild 疲れ果ててボロボロで憂鬱、荒果てた不快で最悪な気分
God only knows for how long         こんな状態いつまで続くのだ

Fallen angel                    堕落天使
Fallen angel                    堕落天使
West side skyline          冷酷で天を切り裂くように写るwest-sideの建物が
Crying for an angel dying     咽び泣いている 死んでゆく堕落天使を天へ見送るように
Life expiring in the city      この街でまた命(事件)が葬り去られようとしている

Fallen angel ...           堕落天使・・・

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画像の説明

ちょっとイメージ画像がダークなのですがこちらがオリジナル音源↓

http://www.dailymotion.com/video/x2u5kt_king-crimson-fallen-angel_music

http://www.dailymotion.com/video/x19lw9q_king-crimson-red-fallen-angel_music

同じアルバムRed収録のこの曲も関連性があり緊張感あふれる演奏は圧巻
Starless ↓

http://www.dailymotion.com/video/xdz913_starless-king-crimson_music

http://www.youtube.com/watch?v=4dWT2dKw4fk&feature=related



コメント

  • 予想外の曜日の店開きですね。大丈夫です。私のスマホには仕掛けしてあるんでyasushiさんが新しい記事出されると直ぐにwakeUPします。King Of americaのテーマですね。ほんとですね、ニューヨークやマイアミ。LAなんかチビッコギャングなんかかなりいますよね。日常茶飯事になって大きな取扱いはされないけれどずっと根強くある大きな社会問題でしょうね。この詩は初めて聞きました。物悲しいメロディーで悲壮感たっぷり。アメリカの陰の部分を照らしているような旋律。 -- yu 2012-05-17 (木) 18:43:29
  • 大国、都会という冷酷な象徴のような対象にスポットを当ててそこで生き抜く術は何なのかを投げかけてくれます。洗練された訳詩に絶妙の物悲しいサウンドに圧倒されます。ボリュームを上げて暗闇で聞いたら感極まりそう。 -- kouji 2012-05-17 (木) 21:10:16
  • 第二期クリムゾンのラストアルバム。最もクリムゾンらしい重厚さのなかの洗練された美しさがあるアルバム。その中でもピュアな色合でひときわ輝く2曲のセレクトですね。私はやはり派手ではないけど静かに計算されたようなロバートフィリップの人の心に和音を奏でるような悲しほど美しいトーンのギターが好きです。スターレスとつなげて聞くと良いです。都会の物悲しい物語をギターの音色で表現しています。 -- Main man 2012-05-17 (木) 21:25:48
  • テーマがちと重いですが素晴らしく美しく悲しい詩・メロディーですね。youtubeの画像は思わず見入っちゃいました。yasushiさんの訳はrealに伝わってきます。 -- れい 2012-05-17 (木) 21:56:52
  • そうだね、第2期、このあたりまでがクリムゾンの音楽だね。シンプルで且つ美しく重い核のような主張がこのグループにはあってそれぞれのプレーヤーが重鎮級の職人技を持っている。時代を超越する音・詩の世界が展開している。 -- ボンバー 2012-05-17 (木) 22:06:49
  • あ~70年代のプログレの雄ですね。色褪せないですねやはり本物は違います。いつまでたっても人の心に何かを投げかけ突き刺さる。すばらしい! -- 縄文原人 2012-05-17 (木) 22:13:53
  • 出番がはやかったな~まだ前のblogの余韻があるで~この人の感覚やとクリムゾンが解散の危機に直面しているのが良い緊張感をもたらしているよなの~
    ギターはええのあたいまえじゃ~フィリップ御大でんがな!ニューヨーク舞台の詩やけど東京、大阪どこの町にもあてはまるこっちゃ!大都会で生きるのはむずかしゅ~おまんねん。 -- こうたろう 2012-05-17 (木) 22:38:33
  • ギターの音色なんだか生き物みたい!すご~い! -- ももこ 2012-05-17 (木) 22:42:36
  • 無駄を全て削ぎ落としたクリムゾンの傑作のひとつ。ギター、メロトロの自信に満ちたリフレインは孤高のkingに値する。Great!! -- ソドム 2012-05-17 (木) 22:58:15
  • ニューヨークの街を背景に生活と価値観の交差する都会の陰の部分をうたうとても悲壮感に満ち緊迫した演奏は見事。他を寄せ付けない力というものはカリスマのみが備え持つ。 -- ムシャノコウジ 2012-05-18 (金) 00:53:11
  • NY、シカゴ、マイアミ、LAあたりは日常茶飯事だろうね。人の命なんて虫けらの息の根をとめるように容赦なく行われる。チャンスはあるけどリスクも凄い国だよね。 -- りょう 2012-05-20 (日) 22:04:50
  • 悲しいけど現実を露にしている写実的な詩だ。悲壮感漂うメロディーが印象的な派手さはないけど強烈なメッセージ性を感じる。訳はよく本意を理解され施されている。 -- 天然アロイ 2012-05-21 (月) 20:54:06
  • 凍りつくよなNYの犯罪事情と寒々とした空気が読み取れる。大国の大都会での生活は大きなリスクがあるのをまざまざとしらシメられう詩だ。 -- マフィン 2012-05-22 (火) 15:35:20
  • Good Job!! -- クレメンタイン 2012-05-23 (水) 16:15:29
  • マフィア系私も好きですね。このblog主はサイドストーリーが多彩でおもしろい。 -- tokyo メレンゲ 2012-05-23 (水) 18:22:53
  • すばらしい!この人は本当は大好きなアメリカだから指摘点を並べ嘆いているのだろう。確かのオバマという有色人種の大統領を輩出したが牛耳ってるのはもっと極悪非道のユダヤ系だよ。そこに日本も従順にしたがってるだけ。 -- ルシール 2012-05-25 (金) 15:46:17

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